タマゴと私
鶏卵紙をやっていると、どうしてもタマゴのことが気になる。

その中でも一番気になっていたのは、例の問題。
「ニワトリが先か、タマゴが先か?」
この難問、実はもう答えが出ていたらしい。
『タマゴの歴史』(原書房刊)によれば、答えは「タマゴ」なのだそうだ。

最初のタマゴは海中で産卵されて受精し、孵化した。
約2億5000万年前、最初の陸上生物である爬虫類は、
自己完結型のタマゴを産んだ。
そのタマゴは、水分を失って死ぬことのないように、
非常に丈夫な、皮のような殻で覆われていた。
その1億年後に登場した鳥類のタマゴは、
より洗練されたかたちで生命を再生した。
そういうわけで、タマゴは鳥類よりも何百万年も前に
誕生したのである。(ハロルド・マギー)

詩人のサミュエル・バトラーにいたっては
「ニワトリとは、タマゴが次のタマゴを作るための道具にすぎない」
とまで言い切っています。

進化論的に言うと、
遺伝物質は動物が生きているあいだは変化しない。
そのため、われわれがニワトリと呼ぶ鳥類に進化した最初の鳥は、
最初はタマゴの中の胚として存在していた、ということになる。

つまり、
ある種に属する個体であることが明白な最初の生物は、
最初のタマゴなのだ、ということになるのだ。

うーん、タマゴは偉大だ。

2015年 5月 15日


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