塩谷定好作品展 |
富士フィルムスクエアに「塩谷定好作品展」を見に行ってきた。
日本「芸術写真」のパイオニアによる ヴィンテージプリント25点の展示だ。 何よりも驚かされるのは80年前にプリントされたという、 そのプリントの状態の良さだ。 セピア色のプリントも変退色したものでは無く、 調色されたものだという。
もっと後の時代のプリントで、 状態の悪いものをたくさん見てきたので、 これは本当に奇跡的なことだと思う。 1点づつ自作のタトゥに入れて大切に保存されていたそうだ。
パイオニアはたんに海外の知見を持ち込んだだけでは無く、 作品に独自の工夫を凝らしていた。 「雑巾がけ」もその一つだろう。 それは日本独自の技術であり、表現だ。
銀遊堂は、金子隆一先生のご指導のもとに、 いちどは消えかかったその技法の再現を果たした。 こういう技術の継承も、銀遊堂の大切な仕事の一つだ。
2015年 5月 31日
td>
|
|