湿板と鶏卵紙
二月に、東京谷中の「Light&place湿板写真館」の和田 高広さんが鶏卵紙のワークショップを受けにいらっしゃいました。
和田さんは、湿板写真をお仕事にしておられます。
湿板写真というのは、ガラスの写真です。
 

濃度の違う湿板写真を持ってきて下さったので、それをネガにして鶏卵紙をプリントしてみました。私たちも湿板から直接に鶏卵紙を作るのは初めてでしたが、200年前はこれが当たり前…というか、これがオーソドックスな時代があったのです。
 
 
コロジオン湿板は、1850年頃にイギリスのフレデリック・スコット・アーチャーが発明しました。ガラスを使ったネガの誕生です。溶液が湿っている間に処理しなければいけないという制約はありましたが、これによって、それまでよりもずっと感度の高いネガを作れるようになったのです。

そしてちょうど同じ頃に、フランスでは鶏卵紙が発明されます。
ブランカール・エヴラールが、卵の卵白を使って、当時なかなか難しかったコントラストの強い印画紙を作ることに成功しました。

同時代に、ご近所で生まれた「湿板」と「鶏卵紙」。
この幸福な偶然によって、写真はぐっと世界に広まりました。
 
 


和田さんは、この古き良き技法を再現したいということで、
銀遊堂に来られました。
湿板のガラスネガを使った印画は、普通のフイルムとは全然結果が違い、とても勉強になりました。本当にありがとうございました。

和田さんのHPはこちら。

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さくら 拝
 
 

2016年 3月 12日


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