Bromoil Print Workshop　　ブロムオイル　ワークショップ

　
インクを使った、版画のような写真技法。

暗室の扉は写真表現への扉です。
銀遊堂のワークショップは、多様なご希望にお応えするために、
完全予約制のマンツーマンレッスンとなっております。

どのコースもお客様に合わせて進めていきます。
カスタムメイドのクラスですので、ご要望などがありましたらお気軽にご相談下さい。
　

下記の項目を添えて、お電話またはメールにてお申し込み下さい。
受付は先着順です。

１．お名前
２．技法
３．日時
４．ご連絡先（お電話、メールなど）
５．ご希望、ご質問など

＜ご連絡先＞
　電　話：　０３-３７５２-３８０４（担当：比田井）
　メール：　
　
　

　
　
　
　
　
　ワークショップの詳しい内容　　
　
　

ブロムオイルはインクを使った写真技法で、
日本では明治の終わり頃から大正時代に盛んでした。
写真と絵画の中間のような、アーティスティックな技法です。

それまでもオイルプリントという技法があったのですが
密着焼きのために原寸大のネガが必要となるため、
あまり大きな作品は作ることができませんでした。

ブロムオイルは、オイルプリントの改良版で
銀塩の引き伸ばしプリントを版にして制作可能なため、
大きな作品を作ることが出来るようになりました。

画面にインクをブラシで叩き込むようにして制作します。
インクを使うので色を選択できること、またブラシの手加減で
表現の自由度が大きいのが、この技法の特徴です。


ブロムオイルの制作には、本来３日間かかってしまうので
３日目のインキングだけやってみようという
「1日入門コース」を作りました。

３日間の工程の最終日、インキングだけのコースです。
銀遊堂が1日目、２日目の手間をすでに終わらせたものを
当日までにご用意しておきます。
ブロムオイルというものに挑戦してみたい方や、
自分の写真をブロムオイルにしてみたらどうなるのか
ちょっと見てみたいという方におすすめのコースです。

もちろんデジタル写真からでも制作が可能です。
写真であって、絵画でもあるような、異世界の雰囲気。
一風変わった作品をお好みの方は、是非。
　
　
　
　

　
　

入門だと物足りないけれど
なかなか３日間もワークショップに来られない方や、
大まかにでも作業手順を体験したい、
ひととおりブロムオイルの流れを掴みたいという方のために
「1日体験コース」を作りました。

体験できる作業は、３日間の本格コースとほぼ同じです。
「乾くまで一晩待ちます。」
「これが乾くと、版になります。」
というように、作業自体は体験しながらも
用紙は事前にこちらがご用意したものを使って時間を短縮し
ブロムオイル技法の仕組みを学んで頂きます。

ブロムオイルが時間がかかる理由は、作業そのものよりも
一晩乾かしながら作業を進める、乾燥時間を必要とする写真である
ことが最大の理由です。その部分を省くことで、
1日でダイジェストに体験して頂くことができます。

その分、他のコースよりもハードスケジュールですが
「インクを使った写真の世界観」を味わって頂ければ、と思います。
　
　
　
　

　

「本格コース」ではブロムオイルの全ての手順を、
昔の写真家が行ったのと同じように制作します。
まず引き伸ばし機で写真を印画し、そこから版を作り、
インキングを施して作品が出来上るところまで。
「インクを使って写真を描く」という実感を
味わって頂けると思います。

特に、ブロムオイルで作品作りや展示を考えていらっしゃる方には
こちらのコースをお勧め致します。ブロムオイルの有機的な工程に
多くのインスピレーションを受けることと思います。
また「印画」というより「描く」といった方が近いその感覚は
絵画的な表現をお望みの方には、とても力を発揮する技法です。

受講には３日間かかりますが、連続して３日間でも
週に一度を３回でも可能です。日程はご相談の上、決定します。
どうぞ、お気軽にお問い合わせ下さい。
　
　
　

■ ワークショップを受講して活躍されている方のご紹介



鈴木 ノア さん

ノアさんのブロムオイルには、何かひたひたと迫ってくるような
独特の世界観があります。
ブロムオイルという技法を生かした、その距離感と重みは、
そこに写っているものが、すでに唯の景色ではなく
既視感に近い、ある種の感情の塊であるということを
私たちに感じさせてくれる素敵な作品です。

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1980年　徳島県生まれ
10代の頃より写真を撮り始める。
2011年、ブロムオイル印画法を学び、制作を開始。
現在、アートフェアへの参加、個展などの活動を行っている。